住宅をカビから守るための基礎知識

気をつけたい家具の配置

住宅をカビから守るための基礎知識 家の中を見渡してみると、色々な電化製品や家具が置かれていると思います。
最近のマンションやアパート、一戸建て住宅はあまり収納スペースなどが工夫され、できるだけ備え付けの収納スペースだけで物がおさまるようになっています。
しかし、洋服などはそれでは追いつかないことも多く、タンスなどを使用している家庭も多いことでしょう。
また、インテリアのために家具を置いているという人もいるはずです。

机や本棚といった家具を利用して、オシャレな空間を演出するのは、とても良い方法だと思います。
しかし、カビ対策の観点から見ると、家具を置くということは、それだけカビの増殖する可能性を高めるということになってしまいます。
なぜなら、家具を置くことによって、壁や床が隠されてしまい、空気の流れが悪く、カビが増殖しやすい場所を作ってしまうからです。

しかし、家具が全くない状態では、生活が不便になってしまいます。
そこで、家具をどのように配置するかを工夫して、カビの増殖を抑えてみましょう。
まず、基本として家具は壁や床から少し離して置くのが理想です。

壁に関しては少し隙間を空けるようにして、床については脚のある家具を使用したり、家具の下にすのこを敷いたりして、空気の通り道を確保しておきます。
部屋の換気を行う際には、家具の裏や下にも風が届くように、サーキュレーターなどを活用すると良いでしょう。
本来であれば、壁際に家具を配置するのは好ましくありません。
しかし、部屋を少しでも広く使いたいと思ったら、必然的に家具は壁沿いに配置することになるでしょう。
それは仕方がないとしても、壁との間に隙間を空けることは、忘れないでください。
また、同じ壁際でも、結露が生じやすい壁というのがあります。
それは外気温の影響を受けやすい外壁です。

外壁というのはつまり建物の外壁と接している壁です。

住宅内部の廊下などに接している内壁と比較すると、外壁は外気温の変化によって結露が起こりやすくなっています。
もし壁際に家具を配置するなら、できるだけ外壁は避け、内壁沿いに置くと良いでしょう。
また、同じ場所に長い間家具を置いたままにしておくと、それだけカビの発生する可能性が高まります。
定期的に家具を動かして、家具の裏側や隠れていた壁をチェックし、乾燥させる作業を行うと、よりカビ防止の効果が高まります。
「どこに置いたら便利かな」と一緒に、「カビを抑えるためには、どこに置くべきか」も考えてみてください。

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