住宅をカビから守るための基礎知識

結露とカビの関係

住宅をカビから守るための基礎知識 朝目が覚めたときに窓を見てみると、窓ガラスやサッシに水滴が付いていることがあります。
これは結露と呼ばれる現象で、水蒸気が温度差によって水になっているのです。

窓ガラスはガラス、サッシは金属でできていますが、その周囲にある枠は多くのマンション、アパートなどで木が使用されているため、この結露によって窓枠が腐ってしまうケースもあるようです。

結露は冬によく起こりますが、実は夏場でも起こります。
夏は梅雨、台風などで雨が降ることも多く、その雨が上がって突然気温が上昇すると、その温度差によって結露が起こるのです。

実は、この結露はカビを発生させる大きな原因になっています。
浴室やキッチン以外の部屋なら、水を使用する場面というのがあまりないため、カビの発生に鈍感になっている人も多いでしょう。
しかし、結露が発生するとそこには水があります。
この水が壁などに浸透し、カビの原因となるのです。

特に、窓ガラスの周囲、そして外と接している壁などは、結露に十分な注意が必要です。

また、意外なところでは押し入れの中に結露が起こることがあります。
押し入れやクローゼットというのは、マンションやアパート、一戸建て住宅の限られた空間の中で、できるだけ広い収納スペースを確保することが求められます。
そのため、外壁と収納スペースとの間に断熱材が入っていなかったり、入っていても薄くしているケースが多いのです。

そうすると、外の気温変化を押し入れなどの奥の壁にそのまま伝わってしまいます。
そこで、結露が発生するというわけです。

しかも、収納スペースには色々なものがしまわれています。
一度結露が発生して押し入れ内部の湿度が上昇してしまうと、湿気の逃げ場がありませんので、そこへ留まってしまい、カビの発生しやすい状況になります。
こういったカビの原因となる結露を避けるためには、どういった対策が必要なのでしょうか。
まず、夜間は外が冷え込んだり、寝室の温度が上がったりするために、結露が発生しやすくなります。
そこで、就寝前は寝室の窓を開放し、5分程度の換気を行いましょう。
結露が発生する時間帯は深夜0時から日の出ごろまでだと言われています。
就寝前に寝室の換気を行うと、この時間帯に起こる温度変化を軽減することができるのです。

また、雨が降った日など、外の湿度が高まっているときには、窓を開けないように注意しましょう。
湿気は湿度の高いところから低いところへと移動していきます。
外の湿度が高いときに換気をしてしまうと、部屋の中に湿気が入ってくるのです。

そうすると、結露の原因となりますので、雨の前や後は換気は控えてください。

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